令和5年1月より自動車のIDカードに相当する車検証がリニューアルされました。
今回の記事では最新のフォーマットに一新された『シン・車検証』と、それに伴うユーザーさんのメリットや注意点、IC車検証を読み取るための『閲覧アプリ』についてご紹介します。
車検証リニューアル
様々な情報がデジタル化される昨今、遂に自動車業界にもその波が押し寄せています。
既にOSS(ワンストップサービス)により、地域によっては登録手続きや税・手数料をオンラインで一括して行えますが、その第二弾といった感じでしょうか。
その中身について詳しく見ていきましょう。
『シン・車検証』どうなったの?
従来のA4サイズからB5の用紙サイズ以下へと小型化。
ICチップが内蔵されたことで、薄い普通紙からやや厚みのある硬い素材へ変更されました。
白いテープが貼られている部分に少し凸凹があります。
この部分にチップが内蔵されているようですね。
それに伴い車検ごとに新規発行されていた本通が、データのみ上書きをされて再使用する作りとなっています。
車検証に記載されている項目が削られ、次回の車検日や所有・使用者の情報など、従来はすぐに確認出来ていた項目が、アプリを使用しないと確認出来ない仕様へと変化しました。
個人情報保護&漏洩防止の効果は確かにあると思いますが、スマホを使えないユーザーさんは一気に不便になりますね。
とは言え、3年間(新車の最長車検期間に合わせてだと思われます)は旧来の内容に相当するA4用紙が添付される、との事で親切なのか不親切なのかよく分からない状況です(笑)
保管の注意点として、
・ダッシュボード上に置きっぱなし
・初心者・高齢者マークなどの磁石と一緒に保管
・ジュースなどをこぼして濡らす
などは積極的に避けましょう!
銀行のキャッシュカードや通帳と同じく、磁気読み取りが不調になる可能性が高まります。
費用は?
『シン・車検証』の電子化等による歳出増加に伴い、国・軽自動車検査協会(以下「協会」)へ支払う自動車検査手続きの手数料が値上げされました(2023年1月1日より)
一例を挙げると、下記の通り50円~500円の値上げです。
・車検証の再交付:1件につき300円⇒350円
・完成検査終了証の提出がある新規検査・予備検査(二輪の小型自動車):1,100円⇒1,400円
・完成検査終了証の提出がある新規検査・予備検査(普通/小型/大型特殊自動車):1,200円⇒1,500円(電子申請の場合は1,000円⇒1,300円)←新車の事です
・保安基準適合証の提出がある継続検査(二輪の小型自動車):1,100円⇒1,200円
・保安基準適合証の提出がある継続検査(普通/小型/大型特殊自動車):1,200円⇒1,400円(電子申請の場合は1,000円⇒1,200円)←車検時です
・構造等変更検査(軽自動車):1,400円⇒1,900円
・構造等変更検査(軽自動車以外):400円⇒500円
世相的になんでも値上げかよ!と思ってしまいますが、実際の値上げ幅はそこまで大きくありません。
(ただし!契約書の差し替えは相当な手間です😅)
軽自動車は?
段階的に導入との事で、1年後の2024年1月に切り替えが予定されています。
今回の電子化に伴い、全自動車ユーザーのメリットがもう1つ。
それは車検時に提出が必要だった『納税証明書』が不要になった事。
電子化に伴い、期日までの納付・減免措置を行っているユーザーに関しては、陸運支局/軽自動車協会で確認を行える仕様へと変更されました。
注意点として、車検受け直前に自動車税の支払いを済ませた場合や、自動車税の支払い期限間際と車検期限の近いユーザーなどは、支払い実績が反映されるまでのタイムラグがあり、納税証明書の添付が必要となります。
何だかんだで制度自体がローリングスタートなので、今後行政側も慣れていくと思われます😅
車検証閲覧アプリ
『車検証記載項目が減少した事を補う&今後のアプリ全面移行を見据えた』と思われる『車検証閲覧アプリ』
早速管理人もダウンロード!
https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/etsuran-appから
仕組みとしては、おサイフケータイやマイナンバーカードの読み取りと同じく、NFC機能(近距離無線通信)を利用します。
所有者・使用者情報や車検日などを、スクロールすることで一行ごとにチェック可能です。
実際の使用感としては、まだまだ改良の余地あり!かなと思います。
が、今後は個人で内容チェックするこのアプリを使うしかないので、早めにインストール&慣れておく事をオススメします😅
まとめ
いかがでしたか?
令和5年1月より切り替わった『シン・車検証』。
・サイズが小さくなりICチップ内蔵型に変化した
・記載項目が減少し、個人情報漏洩防止効果が高まった
・手数料が僅かではあるが値上がりした
・専用アプリでの読み取りが必要になった
・切り替えに伴い車検時の納税証明書が不要になったこと
主に上記の様な点が主だった変化となります。
マイナンバーカードへの免許証・保険証・口座/各種情報の集約と似た変化となり、今後の情報管理の指針が感じられる変化となっています。
ますますスマホへの依存度が大きくなるなぁと感じつつ、この便利な時代の恩恵をしっかり享受しなければ!という思いに気が引き締まりますね🍀
それでは今日も安全運転で、行ってらっしゃい👋
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