お役立ち情報とは少し異なりますが、今後の車業界について少し考えてみたいと思います。
これから先の車選びに参考になるかもしれませんので、興味があればぜひお読み下さい。
右肩上がりで成長を続けていた日本の自動車業界。
それが停滞し始めたのは、管理人がこの業界に就職し4年が経過した2006年頃から。
前年2005年の登録車、軽自動車合計474万台を上回る事がなくなりました。
それまでの販売台数のピークは、バブル経済が崩壊した1990年の510万台。
ここまでは本当に順風満帆に販売台数が伸びていました。(オイルショックなど一部例外を除く)
それ以降の落ち込みとして顕著なのは、2011年の東日本大震災発生時。
震災により部品製造工場が被災、全メーカーの部品供給に支障をきたし、352万台まで落ち込みます。
この時、業界全体がサプライチェーン(製品の原材料・部品調達から販売に至る一連の流れ)の見直しを図り、災害などのアクシデントが発生した際にも対応できる流れを構築した。
…はずでしたが、今回のCOVID19(武漢コロナ)騒動で、世界中で問題となった半導体不足が業界を直撃。
メーカー・車種を問わず、かなり手痛い納期遅延を引き起こす事となりました。
正直なところ、今回のCOVID19関連の問題は車業界だけにとどまらず、ナビやETC、ドライブレコーダー、PCやスマホ、果ては住宅建築のトイレやバスタブにまで影響しているため、少々の備えでは対応は難しかったと考えられます。
ただ、大手国内メーカーの半導体製造業撤退が無ければ、この未曾有の納期遅延が回避できていたかもしれないと思うと、日本全体で大きな商機を逸したと思わざるを得ません。
今回の一連の流れに対し、管理人が感じる事は合理化を追い求め、効率一辺倒の生産体制構築による部分が大きいのではと感じています。
無駄が多い方が良い、と言いたい訳ではありません。
が、多くの方が給与所得が横ばい、もしくは上がらないと嘆いている状況は、元を辿れば部品のコストを追い求め、製造やその供給を海外に依存してしまった現状が引き起こしているとも言えます。
世界の物価は着実に上昇しており、各国共通で販売されている車種の販売価格もそれに引っ張られる形で上昇を続けています。
また、国内で販売される車種も衝突安全性の向上や、予防安全装備などの義務化(法規制を伴う)などにより、年次改良・モデルチェンジごとに販売価格に反映している状況。
よく『安全は無料(タダ)ではない』と言われますが、まさにそれを証明する形ですね。
しかし車両が高額化したからといって、下取り価格は同じよう高額化してくれない事もしばしば。
可処分所得と車両の減価償却の割から考えると、価値が高いうちに代替えを続けていくか、致命的な故障が出るまで長期間乗り続けるの二択かもしれません。
が、上記の様に自動車の性能は日進月歩。4、5年が経過するとまるで別物のように進化しています。
その辺りを踏まえると、従来までの財産として所有する『モノ』から、残価クレジット・個人リース・カーシェアなどで、使用する『モノ』へと変化をしつつある、私たちの世代はまさにその戸口に立っているのかもしれませんね。
やや、小難しい話になってしまいましたが、皆さんの生活に深く結びつく自動車の話、少しご家族で供してみませんか?
それでは今日も安全運転で、いってらっしゃい👋
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