知っておいて損はない『リコール』と『改善対策・サービスキャンペーン』の違い!

豆知識

トラブル発生時、お客様からよくいただくお声があります。

『欠陥ですか?』

『それってリコール?』

よく耳にするこれらの質問ですが、販売店スタッフにとって中々『重い言葉でして、その本質は意外とユーザーさんの認識と乖離しています。
この記事ではリコールとそれらに類似する用語の解説、行われる対応の違いを分かりやすく解説します!

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この記事を読めば、あなたも担当スタッフさんに『欠陥ですか?』というドキッとする火の玉ストレートを投げつけなくても良くなります(笑)

タカタ製エアバッグのリコール問題で、一般的になりましたね(汗)

それでは、早速本文をどうぞ!

不具合の概念

昨今の国産車は故障も少なく、とても優秀です。
しかしながら工業製品である以上、多少なりとも不良品や初期不良が発生する場合があります。
国産新車であれば、それらは2種類のメーカー保証によって、一定の期間動作保証がされています。

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しかし、それらの不良とは異なり設計段階で不備があり、ユーザー側の使用方法を問わず故障に繋がる、かつ走行不能・事故の誘発に繋がる可能性があるものがあります。
引き起こす可能性のある事態の深刻さによって、リコール・改善対策・サービスキャンペーンといった名称の違いがあります。
続いて、それらの違いを見ていきましょう😄

リコール

リコール:自動車が道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある状態又は適合していない状態で、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通省に届け出て、ご使用のお客様にご連絡して無料で修理します。(引用:本田技研工業HP)

現場の体感だと、走行に支障をきたし『それを原因とした事故に繋がるリスクがある事象が発生した時』に通知される印象です。

リコールとして発表された場合の保証期間は無制限、費用も無料となっています。
車検制度ともリンクされており、継続車検・中古新規車検時に作業実施済となっていなければ、車検にも合格できません

参照:本田技研工業(株)直近のリコールでした

実施作業については、正規販売店でしか対応できないため、通知を受け取ったら購入ディーラー、もしくは最寄りの正規販売店へご連絡ください。

参照:国土交通省HP 無料相談可能です

改善対策

改善対策:自動車が保安基準に不適合状態ではないが、安全上又は公害防止上放置できなくなるおそれがあり、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通省に届け出て、ご使用のお客様にご連絡して無料で修理します。(引用:本田技研工業HP)

現場の体感だと、走行に支障をきたす恐れは低いものの、そのままご使用頂くと安全上・社会的にあまりよろしくない場合に通知される印象です。

リコールとほぼ同等の内容となっており、基本的に期間無制限・費用も無料です。

車検不可と言った法的拘束力はないため、セカンドユーザー(中古車)など、通知を受け取れるタイミングが遅れる場合も。
また、不具合が発生しなければ交換しませんが、不具合発生時には保証交換を実施するといった変則対応も存在します。

参照:本田技研工業(株)こんな補修部品であっても改善対策の対象に😲

サービスキャンペーン

サービスキャンペーン:リコールや改善対策に該当しないもので、商品性の改善等のために、国土交通省に通知し、ご使用のお客様にご連絡して自動車等を無料で点検・修理します。(引用:本田技研工業HP)

現場の体感だと、電装品やプログラム改善・取り付けされた部品など走行等への支障は無いものの、同型車で同じような不具合が散見される際に、商品改善のために通知される印象です。

基本的には無料作業ですが、改善対策同様に不具合発生時のみ部品交換や、整備確認対応通知といった場合も存在し、その保証期間も部品によって異なります。

参照:本田技研工業(株)これは注意喚起事例ですね

まとめ

いかがでしたか?

リコール・改善対策・サービスキャンペーンの違いと、それに伴う対策の違いも理解いただけたでしょうか?

ちなみに、令和2年9月30日をもって、リコール改善措置実施済車に貼り付けていた専用ステッカーが廃止されています。
車種によっては勲章(不名誉ですが…)の様に複数枚貼られていましたが、はっきり言ってあまり意味が無い物でしたので、良い改廃だったと思います。

自動車という商品が、いかに安全面に配慮され製造・運用されているかを、リコール制度を通して垣間見る事ができますね🍀

それでは今日も安全運転で、行ってらっしゃい👋

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