ビッグモーター事件に見る、中古車の購入時『ダマされない』ためのポイント

トラブル回避

あまりの忙しさに気付けば世間は早4月。
先月はブログ作成もほぼ手付かずのひと月となってしまいました(汗)

もっと更新頻度を上げていきたいと思います!

令和5年、世は空前の中古車高騰時代!!
新車納期長期化問題の影響でタマ不足と即納需要が重宝され、価格が高騰している中古車市場。
そんな折、盛大にやらかした某ビッグモーター。
中古車の業者さんは玉石混交のイメージが強かったのですが、ことさらそれを強調する出来事が世の中を騒がせています。
そんな『中古車』を安心して購入するための『ダマされないため』の重要なポイントをお伝えしていきたいと思います。

中古車選定の基本的はコチラ!

中古車とは

まず始めに中古車とは、一度登録・届出され使用された車両をさし、小型/軽自動車を問わず定義されます。
商売として販売・買取する際は古物商の資格が必要となります。
そんな中古車ですが混同して使われがちな2種類をご紹介します。

登録済み未使用車

正規ディーラーが登録・届出台数を増やしたい時に自社登録を行い『未使用』のまま市場に出した車両を指します。
用品(ナビやマット・バイザーなどのディーラーオプション)が装着されていない場合が多く、以前は売れ残った車両などが中心でしたが、現在では専門店の名前を冠したお店も存在します。
中古車業車がまとめて購入した売れ筋新車をあえて自社登録し、未使用車として販売している場合も。

新古車

上記の登録済み未使用車と同じ感覚で使われがちですが、イメージ的に元試乗車の個体を新古車と呼ぶお客様が多い印象。
でも実は言葉としては不適切でして、年式の新しい個体は高年式中古車、未使用の場合は未使用車が正しい呼称です。

この『新古車』のワードを使うユーザーさんは、走行距離が少ない個体にこだわる傾向が強い印象です。

中古車価格

ご存知の方も多いでしょうが、実は中古車には定価がありません。
市場の相場動向・在庫状況などでも相場が変わります。
また4WDやオープンカーなども季節によって価格が異なる代表的な車種です。

そんな中、現在は史上稀に見る中古車バブル

原因は、新車の納期遅延が長引いていること。
また、海外輸出も経済制裁中のロシア以外は好調なため、過走行車も思った以上に高値で取引される場合があります。

中古車を購入する際、一番注目して欲しいのが『代行手数料』『金利』『メンテナンス費用』の3つです。
個別に見ていきましょう。

代行手数料

ここ!中古車購入でぼったくられやすい費用です!
代行手数料はお店ごとに設定が可能で、見積もりを取り比べないと適正金額が分からない部分です。

主な費用として
登録代行手数料(ナンバー取得・名義変更費用)
代行手数料は一番乗せられやすい費用。
ナンバー変更しない車両でもナンバー代を計上されていたり、相場よりも大幅に高い金額に設定されていたりと油断も隙もありません。

車庫証明代行費用
保管場所申請が必要な登録車(小型車以上)と人口10万人以上の地域での届出車(軽自動車)の場合記載されます。
申請義務がありますので必ず必要なのですが、時間さえあれば自分で申請することも可能。
手順はこちらのリンクを参考にして下さい。
ちなみにお住まいが『村』『市町村合併で元は村』の場合は、登録車であっても車庫証明が不要です。


下取り費用(所有権解除手続き)
下取り費用は車検証に所有権が記載されており、販売店が代行して解除手続きを行う時に記載されます。
逆に言えば所有権解除を自分で行えば不要です。
記載されているカーディーラーや中古車店に名義人から依頼を行えば、本人確認手続き位ですぐに発行してもらえます。


査定料(査定証発行)
査定料は査定資格を有したスタッフによる査定&査定証発行を行った場合に記載されます。
金額管理人のお店では、成約かつ下取りとなった場合に6,600円を計上していますが、成約に至らなかった場合でも請求してくる様な業者には注意が必要です。


納車費用(お届け費用)
納車費用は自宅までお届けする費用です。
『引き取りに来店するのでカットしてください』と伝えるのがベターです。
整備費用と説明されたり、カット出来ませんなどの言い訳をされる場合がありますので、内訳を必ず確認するようにしましょう。


希望ナンバー手続き代行費用
自分で申し込むことは可能ですが、多少手間が掛かることや記載事項を間違えると名義変更に支障を来す事を考えると必ず自分で、とは言い辛い部分です。
納車後に変更する場合はこちらのリンクを参考にされてみて下さい。

こちらにカット方法をまとめてあります

金利

金利は払う金額が少ないに越したことはありません。
しかし、分割で購入する方が生活スタイルに合っているユーザーさんがいらっしゃるのも事実です。
お手頃な価格の中古車を適正な回数・金利で分割するのは決して悪い方法ではありません。

ただ、中古車金利には実に恐ろしい、悪徳業者さんによる天井知らずの高金利が存在します。
コミコミ月額『〇〇』万円というキャッチーなポップに載せられてしまいがちですが、しっかり金利分のチェックを行いましょう。
中古車店では現金総額と『金利を含めたお支払い総額』をチェックする事が重要です。

ちなみに管理人のお店では中古車金利は5、9%に設定されています。
新車に比べやや高めに設定されていますが、残価型クレジットタイプの『据え置きクレジット』を利用いただくと新車と同じ3、9%も活用いただけます。
申し込み基準が比較的緩めで、店頭で全ての手続きを完結できるのもメリットです。

メンテナンス

中古車は時に『レモン』に例えられます。

瑞々しい外見に反して中身が腐っている場合があるからなのですが、中古車も同様で外装は板金修理や研磨である程度整えることが可能です。

しかし、その実エンジンやミッション、足回りや電装品はチェックしてみないと分からない(切ったら腐っている)訳ですね。
ナンバーや保険の関係で気軽に試し乗りは難しいかもしれませんが、出来るならエンジン始動したり実際に少しでも動かして確認したい所です。

消耗品や既に劣化がわかっている部分に関しては、予め交換して引き渡しをしてもらえる様交渉しましょう。
また、購入後のメンテナンスや中古車保証がしっかりしているかどうかを確認することも大切です。
売ったら最後、後は知りません!という業者も少なからず存在します…💦

修復歴

修理自体は決して悪いことではありません。
擦った箇所を修繕せずに放置していると錆びたりしてしまいます。

しかし!走行や本来の性能が発揮できないような修復は問題です。
とはいえ最近の修復技術はかなり高くなっていて、上手な修理業者さんの作業だとまず判別できません。
だからこそ販売する側の正直な申告が重要になります(大前提として虚偽記載は違法です)

また、一部外板の修繕は修復歴の扱いには含まれません。
見るからに適当な修繕の場合、その奥の損傷を見抜けるかどうかも重要になります。

査定士資格を有した方と一緒に現車確認が一番確実な方法かなと言えます(笑)

まとめ

いかがでしたか?

中古車は価格も安く、お手軽に購入できるイメージがある反面、実は定価が存在せず、ガッツリ利益を乗せられてしまう事も多い商品です。

また、諸費用の内容にも注意しておかないと、車両本体価格は相場より安かったのに、不要な費用や金利を払わされる事で『支払い総額が大幅に増加!』なんてケースも散見されます。
基本的に『一品物』の中古車ですので、良心的なお店や信頼できるスタッフから購入を検討するのが最善かと考えます。

それでは今日も安全運転で、行ってらっしゃい👋

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