『Re:オデッセイ』冒険の志は持っているか?

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 かつてのミニバン王者オデッセイが日本市場から姿を消して約2年。
この秋、ようやく復活します!!

参照:本田技研工業(株)HP いよいよ先行予約も開始


 今回の記事では新型オデッセイの紹介と、一連の過程を振り返ってみたいと思います。
この記事を読むことで、オデッセイの復活にまつわるエトセトラとマイチェンの内容がわかります。

復活への過程

 まず、待望の『フルモデルチェンジ!』ではなく『復活!』なのは、実質マイナーチェンジだから。
通常、マイナーチェンジはモデルサイクルの途中に大きな変更を一回、一年ごとに年次改良を行うのが一般的(販売不振車種を除く)

しかし、オデッセイに関しては2013年の発売からビッグマイナーチェンジだけでも2017年2020年の2回、年次改良の域を超えた変更・改良、ハイブリッド追加などを3回ほど行っています。
(メーカーの気合いとも言えそうですが、実は後述するカラクリあり)
そして2021年12月、惜しまれつつ一旦販売終了となります。

が!!実は、販売現場では再投入する予定があると言われ続けてきました。

『どう言うことだってばよ?!』

北米オデッセイに比べ知名度が低いですが、国内版オデッセイとほぼ同型モデル『エリシオン』が東風本田有限公司で生産・販売されており、今回の復活モデルのベースとなっています。

参照:東風本田https://www.dongfeng-honda.com/car/elysion-hybrid/

またさらに混乱しそうですが、広州本田ではほぼ類似型でオデッセイの名前で販売されています。

参照:広州本田有限公司https://www.ghac.cn/vehicles/odyssey

外装はほぼ同じですが、内装はよりゴージャスな『エリートエディション』の設定も。
メーカーさん、国内もこのくらい力入れましょうよ…。

参照:広州本田有限公司https://www.ghac.cn/vehicles/odyssey

※2020年のビッグマイナーチェンジは上記モデルの変更を国内仕様に転用したと考えられます。

2021年、狭山工場を閉鎖時に国内生産を終了。
2023年の今秋、中国版の輸入開始に舵を切ったと言う経緯です。

 振り返って見ると、長い販売期間の中で熟成が図られたと思われていたマイナーチェンジ・年次改良は、実は中華版『エリシオン』『オデッセイ』との兼ね合いで行われたため、現場のスタッフからすると『この前年次改良変更したよね?なんでこのタイミングでマイナーチェンジ?』という唐突な印象が多かった理由だと推察することができますね。

変更点

続いて変更点を見ていきましょう

エクステリア
・ブラックエディションの設定(専用グリル・ブラックドアミラー・ダーククロームメッキガーニッシュ&ドアハンドル・リアスモークコンビネーションランプ
・フロントグリルのHマーク形状変更

インテリア
・エレクトリックギアセレクター(縦ボタン操作)
・減速セレクター
・ワイヤレス充電器・USB充電器タイプA/タイプC
・各部素材変更
・2列目両側アームレスト付4ウェイパワーシート(リクライニング・オットマン)
・2列目シートセンターテーブル(折りたたみ式、ドリンクホルダー付)
・本革シート&インテリア
・ 2列目シートヒーター

先進装備
・近距離衝突軽減ブレーキ・オートハイビーム・急アクセル抑制機能追加
・ホンダコネクト対応
 ナビ自動地図更新サービス(ホンダトータルケアプレミアム基本パック申し込みが条件)

廃止されたもの
・2、4リッターガソリンエンジン仕様
・2列目パワースライドドアジェスチャーコントール
・2列目クレードル(ゆりかご)機能

時代に則した各種機能が追加されていますが、基本設計年次が古いため、ホンダセンシング360のf採用などは見送られています。

生産工場
・狭山工場(埼玉県)→増城工場(中国)

結論、新型は買いなのか?

 ズバリ、現在が買い替え時期、かつオデッセイが欲しかった方にとっては、今回の『Re:オデッセイ』は『買い!』と言えるでしょう。
内装のリファイン、運転支援機能のアップデートで着実に魅力は増していますし、エクステリアもブラックスタイルを選択すれば、確実に新しさは感じられるはず。

参照:本田技研工業(株)HP

参照:本田技研工業(株)HP

 しかし!上記の条件から外れる方には『Re:オデッセイ』がベスト!と言い切れないのも、販売スタッフの本音。
完全なブランニューモデルではなくマイナーチェンジ相当のため、目新しさの薄さや、フラッグシップとしての魅力がやや希薄に感じられる部分など、正直どなたにでもお勧めし辛いのが管理人の正直な気持ちです。

 ユーザーの皆さんが心配されている中国製造に関しては、昭和・平成の中期までとは異なり、現在の最新自動車は世界中で製造されたパーツ(部品)が使用されています。
中国工場生産とは言え、完成品検査基準は国内検査と同じですから、安心してチョイスいただけます。

また、残クレなどをご利用いただき、次のモデルがデビューするまでの繋ぎとして購入するのはありかなとも感じます。

まとめ

いかがでしたか?
『オデッセイ』は、存続危機に陥っていたバブル期明けのホンダを救った救世車として、歴史に名を残している一台。
ホンダ好き、そして車が好きな人全てを幸せにしてくれる一台であり続けて欲しいと、心から願っています。
現場スタッフの生の声を踏まえた記事、多少なりとも新型オデッセイ検討の参考にしていただければ幸いです。

それでは今日も安全運転で、行ってらっしゃい👋

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